CINEMA 4D プロフェッショナルワークフロー 読書レビュー

こんにちは、早くも1月の後半となりましたね。本日も書籍を読み終わりましたので、ご紹介をさせて頂きます。

 

CINEMA 4D プロフェッショナルワークフロー

直近では、一番新しく2017年12月24日にボーンデジタルさんより発売されたCINEMA 4D プロフェッショナルワークフローとなります。B5判とちょっと大きめで、総ページ数296となっています。

 

https://www.borndigital.co.jp/book/6456.html

 

今まで紹介をして来た本と異なっているのが、3名のクリエイターの方の実例を通して、この作品を実際に作ってみましょう、では無くて、

 

『この作品が出来るまでどの様な流れになっているのか?』

 

と言ったクリエイターの考え方やアイデアを学べる本に仕上がっています。なので全くの初心者の方が、表紙にある様なロボットを即座に作れる様な本ではないのでご注意下さい。

 

 

書籍の構成

構成としては3名のクリエイターの方が以下の通り紹介されています。

Chapter01:Wilson Baseball Gloves 阿部 司さん

http://www.cg-labo.net/

Chapter02:警備・護衛用人型ロボット 遠藤 舜

https://www.artstation.com/yamyam

Chapter03:ハンバーガー店のビジュアル制作 豊田 遼

http://rgtd.net/

綺麗、格好いい、可愛らしいと言う、三者三様の仕上がりで、皆さんのアプローチの仕方、制作方法が見れてとても面白い本に仕上がっていました。何より、仕上がった物の作例がとても素晴らしく見て刺激を受ける事は間違いなしです。

 

書籍内の実際のページ

大きめの写真を使い、制作者の方が、これをする際はここの点を注意、こうするといいですよと言ったアドバイスが記載されており、勉強になります。

 

個人的に作例が自分好みであった、遠藤さんのベベルやブールの扱い方は読んで本当にタメになりました。今回のこの本の凄いところが本に掲載されている全てのデータファイルがダウンロード可能な所です。

 

全データで 4.69GBと中々な量となります。

 

実際にデータを開くと、この様に本と全く同じデータです。分割の仕方やパーツの分け方を実際のデータをグリグリといじり回せてとても勉強になります。作例がどれも格好良く、男の子であれば大喜び間違いなしですね。

 

この本のもう1つの見所が、『誰1人純正レンダラーがおらず、V-Ray、Arnold、Octane』使用なので使った事のない、レンダラーの事を読んで学べると言う事が出来ます。

 

このレンダラーはこんな感じなんだなと言うのを作例を見て読んで学べるのは中々面白いです。上の写真は遠藤さんの作例の、Arnoldレンダラーになります。Wikiを読み知ったのですが、Arnoldの由来は、アーノルド・シュワルツェネッガーから取られていたんですね笑

https://ja.wikipedia.org/wiki/Arnold_(%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2)

 

こちらは、Chapter3豊田さんの可愛らしい仕上がりの作例ですが、コンセプト出し、モデリング、マテリアルの設定など実に細かな解説がされています

 

Octaneを使用しているので、操作方法や、マテリアル、カメラの設定方法を見て知れるというのはとても面白かったです。

 

最後はPhotoshopで調整をして完成。遠藤さんはAfter Effectsを使い完成させていました。ここも各クリエイターにより違いがあり面白いですね。

 

CINEMA 4D プロフェッショナルワークフローの感想

3名のクリエイターの方の作品への取り組み方、考え方、テクニックを学べとても面白かったです。作例も皆全然違っており、全く同じソフトを使っても扱う人によりここまで完成品に違いがあるのかとCinema 4Dの制作の幅の広さに驚かれる事と思います。

 

全くの初心者が読むには少し難しいかと思いますが、ある程度操作出来る方であれば作例を通じて、アイデア、刺激を受ける事は間違いないので、是非本を購入されてみて下さいね。

 

個人的にですが、遠藤さんの最後の文章がとても心に残りました。

まずは下手に作法に縛られ一箇所のポリゴンの割り方に延々悩むよりも、どんどんモデリングして作品を完成させましょう。

一つのモデルを完成させれば、足りなかったものや出来なかったこと、そして自分自身が伸ばすべき長所も見つかるはずです。これは最初の一回目のモデリングだけでなく、モデルを一つ作るたびに悪い良い含めて毎回発見します。

遠藤瞬 CINEMA 4D プロフェッショナルワークフロー P204 2-5-1 まとめより

とても良い文章ですね。上達をするには、沢山操作する、沢山作る。これが一番効果的です、頑張って作ってみましょう。

 

Cinema 4Dの基礎を学ぶには、こちらの2冊がオススメです。

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