久しぶりの投稿となります。新規案件、スマホアプリのゲーム開発に携わる様になり、遂に
『Unity Houdini』
の学習を開始しました。最近特にUnityのShurikenの方に力を注いで勉強をしていたので近々まとめを記載してみたいと思います。
Twitterを見ていると、Cinema 4D使いで知らない方はいないと思われるアーティストBEEPLEさんがこの様な物をTweetしていました。
BEEPLE × LOUIS VUITTON
WTFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF. absolutely floored to have my everydays work as part of the @LouisVuitton spring collection. Huge thank you to @TWNGhesquiere and Florent Buonomano for this amazing opportunity!!!! 🙏🏻🙏🏻🙏🏻 #LVSS19 pic.twitter.com/iLWAnnQLoz
— beeple (@beeple) 2018年10月3日
LOUIS VUITTONのスプリングコレクションに自身が作ったEVERYDAYSの作品が採用されたようです。
凄いですね~。Cinema 4D、映像界のくくりを抜けて世界のトップブランドに起用されると言うのは。世界で最高のクリエイターになったと言っても過言ではないと思います。
今回のブログでは1日1作品の公開をする『EVERYDAYS』プロジェクトが12年目を迎えるアーティストBEEPLEさんの紹介を行いたいと思います。継続は力なりと言う言葉がまさにぴったりです。
BEEPLEとは?
https://www.beeple-crap.com/
本名をMike Winkelmannさんと言いまして映像制作、VJクリップ、コンサートの背景映像、1日1作品を発表すると言ったEVERYDAYSの創作活動を行うアメリカ出身のクリエイターです。Cinema 4Dユーザーであればまず知らない方はいないと言う程に有名なのでこの機会に覚えておきましょう。
『Cinema 4D + Octaneレンダーを使った見た事のない世界』
がとても特徴的で、世界中のクリエイター達に影響を与えています。
クリエイターだぞみたいな奇抜な外見はなく、すっごい普通なんですよね。見た目と作品とのギャップが凄いです。個人的にですが、お笑い芸人の厚切りジェイソンに似ていると思っています笑
以前に何処かのサイトで読んだのですが、元々1日1作品を発表するEVERYDAYSと言ったプロジェクトは、Tom Juddさんと言うイラストレーターの作品を見てBEEPLEさんが影響を受けたらしく、下記の動画でTom Juddさんの作品を見る事が出来ます。
こちらもとても特徴的で面白い仕上がりとなっています。
2017年4月24日 日本に来日しています
BEEPLEさんですが、実は2017年『MOTION DESIGN MEETUP – TOKYO, 2017』での講演で初来日を行っています。自分も参加をしていました。
http://motion-plus-design.com/meetuptokyo2017/
この会で、1時間に渡って講演を行ったのですがとても面白い物でして
『日本に来たから、日本発祥のEmojiで行います。』
とプレゼンの資料が絵文字だけで構成されていました笑
こんな感じで本当に絵文字だけになっており、この画面を元にBEEPLEさんが講演を進めて行きます。
↑この絵文字ですが、『現在自分は妻と子供2人、4人暮らしです。子供は男の子と女の子で元気一杯でこの2人のせいでいつもくたくたです。自宅があるウィスコンシンの凄く小さな田舎町は雪が多くとても寒い場所であまり良くないので、温かい所へ引っ越しを考えています。』みたいな感じです。絵文字がそのまんま当てはまりますね笑
冗談好きで会場内で多くの笑いをとっていました。
『続ける事が大事、自分の中でルールを作りとにかく作品を公開する事。』
『EVERYDAYSは2~3時間で大体完成をさせている。』
『仕上がったEVERYDAYSの作品で満足するのは少ない、大体は糞だね(会場内笑)』
という言葉が特に印象に残っています。奥さんが入院をし病院に行かないと行けない日があったらしく、そんな中でも5分程で手書きで書いた作品も仕上げたとの事でした。プレゼンで公開していたのですが大いに笑いをとっていました。殴り書きみたいなイラストでした笑
講演はEVERYDAYSの制作秘話や、質疑応答にも丁寧に対応を頂きととても面白い会でした。同時通訳で2名の通訳者が講演を翻訳していたのですが、すばらしい仕事でしたね。
サイト内でプロジェクトデータを配布中
BEEPLEさんは過去に作った作品の元データをサイト内で公開、配布を行っています。
https://www.beeple-crap.com/resources
太っ腹と言うか、まあ凄いですよね。Vimeoでスタッフピックを取った作品や、VJループの物と、ダウンロードをしてどの様にしてモデリング、モーションを付けているのかなどを研究してみましょう。
BEEPLEさんの制作風景が見られる動画
過去にEVERYDAYSがどの様に仕上がるのか?と言うメイキング動画のアップロードも行っています。動画をコマ送りして、どうやって作っているのか?を見てみましょう。
Vimeoにアップロードされている4本分になります。
2013年4月10日のEVERYDAYS。制作時間1.5時間。この頃はまだ標準レンダラーを使用しています。作品によりZBRUSHなども使っているのが分かります。
2013年5月2日のEVERYDAYS。制作時間2.5時間。
2014年11月10日のEVERYDAYS。制作時間2時間15分。Octaneを導入しています。BEEPLEさんのEVERYDAYSですが、個人的にROUND7 Octaneを導入したあたりぐらいから一気に覚醒をしている様に思います。
2015年5月31日のEVERYDAYS。制作時間2時間45分。
チュートリアルサイト Learn SquaredでのLiveで、Ash Thorpさん達と話しながら制作をしている動画です。
このLive動画で完成したEVERYDAYSです。Learn Squaredのロゴをモチーフとしています。
#everyday #cinema4d – LEARNCUBED pic.twitter.com/J3409RB4ut
— beeple (@beeple) 2017年6月2日
Learn Squaredの記事は当ブログでも過去に記載をしています。
https://yomikakimanabu.net/cinema4d-learnsquared/
Cinema 4Dのチュートリアルで有名なGreyscalegorillaの質問コーナーで過去に、BEEPLEさん風の作例の紹介を行った動画もあります。
とても特徴をつかんだ作例が仕上がっています。この特徴的なモデリングやグロー、色合いなどがどの様に出来るのか?動画を見て実際に作ってみましょう。
チュートリアルサイトのLynda.comでBEEPLEさんの自宅にまで取材に行き、インタビュー、制作風景を撮影している動画が随分前にあったはずなのですが、非公開になっているのか無くなっていました。(2019年2月10日 追記 LinkedINにて動画が見つかりました)
The Creative Spark: Beeple, Everyday Artist – Film、コース: The Creative Spark: Beeple, Everyday Artist、講師: Michael Winkelmann
In depth: Instrumental video 10、コース: The Creative Spark: Beeple, Everyday Artist、講師: Michael Winkelmann
In depth: Creating an Everyday、コース: The Creative Spark: Beeple, Everyday Artist、講師: Michael Winkelmann
In depth: Animating a VJ clip、コース: The Creative Spark: Beeple, Everyday Artist、講師: Michael Winkelmann
すっごい殺風景な部屋で、1人で黙々と制作をしていると言う動画だったのですがこちらにその動画のダイジェストのみが残っていました。モニターが1つしかないと言う事に当時見て驚きました、嘘だろみたいな笑
https://www.lynda.com/Design-Motion-Graphics-tutorials/Preview/121148/132926-4.html
BEEPLEさんが影響を受けているクリエイター
独創的な作品でひた走るBEEPLEさんですが、過去のインタビューで影響を受けたクリエイターとして数名の方をオススメしていました。そのインタビューのサイトが何処かにあったはずなのですが、見つける事が出来なかったのでオススメクリエイターのリンクのみを記載しておきます。
Aaron Beck
http://www.aaronbeck.com/
Vitaly Bulgarov
http://bulgarov.com/
David OReilly
http://www.davidoreilly.com/
Greg Broadmore
http://gregbroadmore.blogspot.com/
Ash Thorp
GMUNK
https://gmunk.com/
Xiaolin Zeng
https://www.behance.net/zaoeyo
どの方の作品も素晴らしいので、是非ブックマークに登録を行ってみて下さいね。
BEEPLEさんから学べる事
ざっと簡単にですが、BEEPLEさんの事をまとめてみました。我々一般人が、偉台なるアーティスト、クリエイターであるBEEPLEさんから学べる事があります。
1.継続は力なり
2.常に勉強、常に前進
ありきたりの言葉なんですが、上記になるんじゃないでしょうか。只、こんな簡単な事なんですが普通の人には続けると言う事が難しいと言う。
2008年5月1日に恐らくCinema 4Dを使い初めての作品をアップロードしているのですがそれがサイトに残っています。
初心者にありがちな作品で、初めてMoGraphを使ったんでしょうね笑 それが、10年経過して2018年10月6日にこうなっています。
#everyday #cinema4d – SUPERCLOUD pic.twitter.com/qMSuBJ0tXr
— beeple (@beeple) 2018年10月5日
本当に同じ人間が作ったのかよと言う程の仕上がりです笑 もう笑うしかないですよね。
またBEEPLEさんがEVERYDAYSの10周年の時にこの様な珍しく文字を使った物を投稿しています。自分への戒めの為、そして全てのクリエイターの方へ向けているのですがこちらです。
#EVERYDAYS – TEN YEARS pic.twitter.com/bDDeEQH3E7
— beeple (@beeple) 2017年5月2日
fuckをいつもの様に乱発しているのですが、意訳すると
『今すぐやれ。ガタガタ言わずに、PCの前に座って作品を作れ!! そして公開しろ!!』
こんな感じではないでしょうかね。
もう、本当にこれなんですよねクリエイターは。とにかく作るしかないと。今回改めてBEEPLEさんの事を書き本当に勉強になり、大いに刺激を受けました。皆さんお互いに頑張りましょうね。
上達をするには、沢山操作する、沢山作る。これが一番効果的です、頑張って作ってみましょう。
Cinema 4Dの基礎を学ぶには、こちらの2冊がオススメです。
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